骨盤調整

近頃、女性に大人気の骨盤ダイエット。 

骨盤を回したり、ひねったり、ゴムバンドを巻いたりすることで、お腹ポッコリが解消・やせやすい体質に変えられると言われています。はたして本当なのでしょうか? 

骨盤ダイエット関連の書籍を見てみると、「骨盤を閉める」ことがキーワードのようです。 

説明をみると、「骨盤が開くと、内臓が下がっておなかがポッコリ出てくる。内臓が下がることで、血行が悪くなり、基礎代謝が低下する。 つまり、やせにくい体質になっている」という理論です。 だから、骨盤を閉めれば、 ・内臓が持ち上がり、おなかポッコリが解消 ・血行が改善し、基礎代謝が上がることでやせやすい身体になる という訳です。 

そもそも、出産のとき以外で、骨盤は開いたり閉じたりするのでしょうか? 

骨盤は、大きく3つの骨で構成されています。それらは、靭帯でガチガチに固定されています。 医学の教科書的には、「不動関節」と言われ、ほとんど動かないとされています。 しかし、民間療法の世界では、骨盤は動くものとされ、実際に骨盤を調整することで、腰痛改善など様々な効果を上げている治療家の方もたくさんおります。

昔は、骨盤は全く動かないとされていたのですが、画像診断擬術が進み、わずかに動くことは分かっているようです。ですから、「ほとんど動かない」という表現に変わってきています。しかし、わずかな動きが体にとってどのような影響を及ぼすのかはわかっていません。ですから、 骨盤のことはまだまだよくわからないというのが現状です。 

では、シーベルズで行っている活法整体による骨盤調整をどのようなものなのか説明します。

骨盤は、3つの骨で構成されていますが、こられがバラバラに動くということはあまり考えずに、骨盤という一つのユニットとして捉えています。この骨盤が身体の「中心」であると考えます。この骨盤が自由に動くようになると、自然な身体活動ができるとしています。活法整体では、自由な身体活動がもっともラクな姿勢を生み出します。いつでもどこでもあらゆる方向に動ける姿勢です。この姿勢はもっとも疲れない姿勢であるとも言えます。

しかし、ダイエットは消費カロリーを上げることが大切なので、疲れないというのは消費カロリーがダウンして、ダイエットとしては効果がないのではないかと思うかもしれませんが、自由に動くからだというのは、普段からちょこまかと身体を動かすようになるのです。

その結果、トータルとしては、たくさん活動するので、消費カロリーは多くなります。 動けない身体なのに無理してたくさん動かせば、確かに消費カロリーはあがるでしょう。しかし、ブレーキを踏みながら、アクセルを踏んでいるようなものです。とても非効率です。こういう身体の使い方をしていると、身体への負担が大きくなり、怪我や故障の要因になります。

また、あらゆる方向に動けるという状態は、インナーマッスルが活動している状態です。インナーマッスルは、身体を安定させる筋肉です。身体が安定しなければ、身体がぶれて自由に動かすことができません。身体の深部で働くインナーマッスルは、起きている状態では常に活動しておりますので、カロリー消費もアップするという訳です。

骨盤調整というと、骨盤のみに目が行くところですが、遠くはなれた場所も骨盤と深くかかわっています。
例えば、肩甲骨です。骨盤と肩甲骨の連動というのは、リハビリやエクササイズの分野でもよく紹介されているので、当たり前のようになっていますが、当然、活法整体でも肩甲骨を調整することで、骨盤の動きを良くするという技を取り入れております。 

また、肩甲骨の調整をするとは、呼吸も楽にできるようになります。この場合は、「胸式呼吸」になります。ダイエットで呼吸というと、「腹式呼吸」をイメージする方が多いかもしれません。ロングブレスダイエットに代表されるようなお腹を凹ませるような呼吸です。腹筋のインナーマッスルを鍛える場合には、「胸式呼吸」を意識することも大切なのです。

腹筋インナーマッスルを鍛えるための「胸式呼吸」をひとつ紹介しましょう。お腹を凹ませた状態をキープしながら、胸を広げたり閉じたりして息をする方法です。わかりやすくいえば「息を吸うときに胸をふくらませて、息を吐くときに胸をしぼませる」というものです。これができない方は、骨盤調整が必要かもしれませんね。

東洋医学的には、「胸式呼吸」と「腹式呼吸」は、「陰」と「陽」の関係と言えます。「陰陽」の話をすると長くなっていしまうので、簡単に言うと、コイン裏表のようなもので、どちらも大切と言うことです。ですので、腹式呼吸ばかりに意識をとられすぎてしまうと、陰陽のバランスが崩れてしまい、調子が悪いということになりかねないのです。

結論として、シーベルズダイエットでの骨盤調整の目的は、

骨盤調整(活法整体+筋膜リリース)により、姿勢を改善し、動きやすい身体に変化させ、
そのことで日常の活動量が増え、消費カロリーがアップする

と言えます。

ですから、「骨盤調整をしたら基礎代謝がアップして痩せます!」という説明はしていません。また、骨盤調整をしたから、消費カロリーが「自然と」アップします、とも言いません。「自然と」は有り得ません。なぜなら、私が骨盤調整をして動きやすい身体を作っても、本人が動かなければどうにもならないからです。あくまでも、「動きやすい身体に変化をさせるだけ」のであって、実際に動かなければ、消費カロリーはアップしません!

日常の活動量が増えていけば、おのずと筋肉量も増えて、結果、将来的に基礎代謝が上がることは期待できます。
そうなると、太りにくい体にいつのまにか変身しているでしょう!!

 

2013/6 渡邉航也